愚痴のような記事になりますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
タイトルにもある通り 大学の教科書が難しい と感じる人はいませんか?
大学で買わされる教科書のほとんどが私にはほぼ理解できません。講義を受けてたり、演習を通す中でやっと理解できた(気がする)ことが多いです。
タイトルに「~~入門」、「わかりやすい~~」と書かれてたり、まえがきに「この教科書は高校レベルの知識からでも~」とか「前提知識は必要とせず~」など 初心者向けですよ~ みたいな雰囲気を出していても、いざ開いてみれば
数学において、一変数の非負値関数の積分は、最も単純な場合には、その関数のグラフと x 軸の間の面積と見なすことができる。ルベーグ積分(ルベーグせきぶん、英: Lebesgue integral)は、より多くの関数を積分できるように拡張したものである。ルベーグ積分においては、被積分関数は連続である必要はなく、至るところ不連続でもよいし、関数値として無限大をとることがあってもよい。さらに、関数の定義域も拡張され、測度空間と呼ばれる空間で定義された関数を被積分関数とすることもできる。ルベーグ積分 – Wikipediaより引用
のように 初見殺しかよ と思うような説明からはじまるわけです。
上記の文はWikipediaのルベーグ積分のページから引用させていただきました。Wikipediaの説明はまだ良心的な面もあるような気もしますが、教科書の難しい文ってこういった雰囲気がありませんか?
なにが大学の教科書を難しくしているのか、私なりの考えを述べたいと思います。
なにが大学の教科書の難しい原因なのか
単に自分の知識不足
教科書にあれこれ文句を言う前に自分の知識が足りないのもあるかと思います。
数学ならば、「正則関数であるので~」、「ジョルダン標準形は以下の通り~」、「この関数をフーリエ変換し~」という文があったとき、
正則関数ってどんな関数?
ジョルダン標準形の定義ってなに?
フーリエ変換って?
などと自分の知識には無い言葉が並んでいることもあるでしょう。
そうならば、どれほど教科書に良い記述があっても理解できないのは当然です。
例えるならば、 手札が2~3枚でポーカーをする ようなものだと思います。
手札が5枚なければ勝負すらできないので、まず5枚揃える(=必要とされる知識を身に付ける)ことから始める必要があります。
論文のような文章の堅苦しいさ
仕方がないことかもしれませんが、 文章が堅苦しい のも理解しにくい要因だと思います。
まさに論文が典型的な例です。
論文のようにただ文章が書いてあり、少しだけ図やグラフがあるものが読みづらく感じることはないでしょうか?
しかし教科書にする以上、形式張った文章になることは避けられないのかもしれません。
タイトルと内容の落差がある
タイトルで選んだ教科書の中身が思っていたのと違う(=思った以上に難しい)パターンも起こりえます。
教科書の中身はさておき、「知識ゼロから~」、「サルでもわかる~」などすれば 初学者が手に取りやすい = 買ってもらえやすい からタイトルが多少大げさの表現になってしまうのは仕方のないことです。
タイトルで人の目をひこうとするのは至って普通のことです。広告やポップなどがそれです。
山手線を始めとした電車の中、ビルの屋上、youtubeでたまに流れるものなどなど、広告が人目につくように様々な工夫がされています。
話が少しそれましたが、とにかく同じような本が並ぶ本屋の中で買ってもらうには 自分の本を見てくれ! というようなタイトルにしなければいけません。
そして、タイトルで買ってみたは良いが中身を見てみると「あれっ」と思うような内容であると。
なので、わかりやすそうなタイトルの教科書 = わかりやすい と考えるのは気をつけるべきだと思います。
私の思う易しい(入門向け)教科書の条件
普通の教科書嫌いの私でも「これはすらすら読めたなあ」と思う教科書がいくつかありました。そこで、それらの教科書の共通点を私なりに考えてみました。
少し砕けた表現や語り口調をしている
普通の教科書では「~である」という部分を「~なんですよ!」みたいに書いてくれてる教科書は読みやすかった感じがあります。
雰囲気でいうと 実演販売やセールスマン のような感じでしょうか。
~でお困りではありませんか?
そこでおすすめなのが~なんです!
のような雰囲気で教科書を書いてくれいたものは読みやすいと感じました。
何が言いたいかというと、 相手に合わせて話してくれる ということです。
普通の教科書は説明はしてくれるが淡々と進んでいく感じがあります。確かに、そういった文のほうが読みやすい方もいることでしょう。
しかし、教科書を書いているのは研究者や教授といった分野のエキスパート、読み手は初めてその分野を勉強する全くの素人だとするならば 大きな知識の差 があります。
親が子供に向けて
こちらはテレビといい、様々な映像を映し出すことができる機械です
と言うより
これはね、テレビっていって、いろんな番組が見れるんだよ
と相手のレベルに合わせて話してもらったほうが相手(子供)に理解してもらえやすいと思います。
相手のレベルに合わせた説明ができる教科書というのも理解しやすい一因だと思います。
図などが多い
図などが多いと視覚からの情報も増えますので理解しやすくなると思います。
私の好きな本のシリーズに 図解雑学 というものがあります。
このシリーズはとにかく図が多いです。
見開きにしたとき、半ページに図、もう半ページに文というような形をしています。
私は初めて学ぶ分野があるときは毎回このシリーズのものが出てないか探しています。そして、出ていればまずこれから読み始めることが多いです。
図というのは人に一気に多量の情報を与えてくれるものです。
バラエティ番組で次のような企画を見たことはないでしょうか。2名のうち一人が複雑な図が組み合わさって書いてある紙を持っていて、他方にそれを口頭で説明しなければいけないのような。
図形を持っていて説明する役割を仮にAさんだとすると、Aさんは「四角をかいてその中に接するように丸をかいて~」などと説明するわけです。
どれほど言葉でうまく説明をするよりも、その図が書いている紙を見せれば誰もが伝えたいことを理解できます。
正三角形を説明する際、「三角形のうちすべての辺が同じ大きさで、三角形の角度はすべて60度で、、、」と説明するのも正三角形なのでまだわかりますが、以下のように
図を見せれば言葉で説明するより理解しやすいと思います。
つまり教科書にあてはめると、言葉による説明よりも、図を使って一体何を話しているのか を理解させることができる教科書がわかりやすいのではないかということです。
漫画シリーズ
上記で上げた図解雑学シリーズの他にも漫画シリーズも私は結構好きです。
漫画の良いところは スラスラ読める ところだと思います。
また、おおよそこのシリーズは主人公がある分野の初心者で一緒に学んでいく ような形をとっています。
その 主人公が初心者である ところも漫画の良いところです。
なぜならば、私達も同じく初心者であるからです。
通常の教科書はエキスパートが文章を書くわけですが、漫画シリーズは初心者(主人公)に教えてあげるように話が進むので わからない人に教えてあげている 感じが常にあります。
もちろん、普通の教科書が初心者をないがしろにして書いているとは言いませんが「本当に初心者に向けて書いてる!?」という感じが否めません。
スラスラ読める
主人公が初心者
ことを踏まえて漫画シリーズは入門するのにおすすめだと思います。
まとめ
大学の教科書を理解するのは難しいと思った方は
- 自分の知識がまず足りないのではないか?
- タイトルで教科書を選んでしまっていないか?
を気をつけてみてください。そして、入門には私は 図が多いもの や 漫画風のもの をおすすめします。
ご覧頂きましてありがとうございました。
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